ゲーム終了――その後
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「彼は数年前に今の君と同じ状態になっていたんだが、まんまと逃げられてね。今回やっと回収することができた」 ふん、と鼻先で一瞥する。 前回のゲームの生き残り、逃走したっていう人物は彼自身だったのか。 なぜ気づかなかったのか。ゆっくり視線を手前に送ると、同じように両手を拘束された見覚えのある男女。 どちらも流血し、がっくり項垂れている。
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