ゲーム終了――その後

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  「M!? ナナミ!?」  ひょっとすると、まだ生きているかもしれない。そんなかすかな希望から呼びかけてみたが、返ってきたのは無言の返答。  俺は改めて自分のとった考えなしな行動を悔いた。  俺のせいだ。  あの時、俺一人であいつのところへ行っていれば、二人はこんなことにならなかった。  どうしようもない悔しさに俯き固く目を閉じると、着信音が響き、隣にいた男が小さく相槌を打つ。  
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