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   兎に角、鬼が地上からやって来ることだけは分かったんだ。加えて、最低でも鬼は二体。  鬼だって自分の目で探すしかないんだ。俺たちの居場所もすぐに分かるとは思えない。なら、 「進もう」  もしほんの一瞬でも鬼の姿を捉えたら、すぐにビル内に逃げ込めばいい。再び歩を進めた時、 「鬼だ!」 「!?」  誰のものかも知れない慌てふためいた声色に、まさかと目を見開く。  
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