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眼鏡がドローンを分解し何かをしている間に、俺たちはそれぞれに自己紹介を済ませた。
眼鏡の彼が『キセ』、そして俺をここに連れてきた短髪の男は『アオイ』というらしい。本名かどうかは怪しいが、この際どうでもいい。
「カケルっていうのか。足が遅いのに」
「それを言うな」
全てを言い切る前に、俺はアオイの言葉を遮った。
名前負けしていることくらい、自分が一番よく分かっている。だからそこを突かれると、余計に悔しい。
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