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お湯をゆっくりマグカップに注ぐ。湯気が私を包む瞬間、なぜかとても幸せな気分になる。もしかしたら、この瞬間を味わいたいがために、私は毎朝コーヒーを作っているのかもしれない。
よし。完成だ。自然と笑みがこぼれた。
急いでコーヒーをダイニングに持っていき、椅子に座ってコーヒーの香りを堪能する。コーヒーの香りを嗅ぐ度、早く飲みたい、早く飲みたいと体が訴えてくる。私の口も自然とコーヒーに近づく。
そんな気持ちが最高潮に達したとき、私はコーヒーに口をつける。
美味しい.....。
コーヒーを半分ほど飲むと、テレビをつける。
アナウンサーが、必死に口をぱくぱくさせていた。まるで、酸欠の魚だと、私は思った。
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