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1年が経ち、N子達一家はM家に戻ってきた。
一人寂しい思いをさせていた長女とまた一緒に暮らせる。
しかし、また毎日姑の顔を見なくてはならない。
不安も大きかった。
この時すでに、祖母は他界していた。
祖父母は小さな階段下の部屋にベッドを置き、そこで寝起きしていた。
姑は一人で2階の部屋を占領していた。
祖母が亡くなったその日、夜中に苦しむ妻を見、歩けない祖父は部屋から這い出し、階段の下から助けを呼んだという。
だが、その声が姑に届くことはなく、苦しみながら祖母は亡くなった。
何も出来ず、それをずっと見ているしかなかった祖父はさぞ無念だったことだろう。
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