第22話

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 柔和と言っても間違いではない目元。しかし、ぞっとするほど美しいと思う。私がただ陶然と彼を見上げていると、そんな私を見下ろした彼は人なつこい笑みを浮かべ、私の喉についているだろう牙の跡を指で撫でた。 「じゃ、今度はお前を生き返らせてやろう」  彼はそう言って無邪気に笑った。「すこーし、痛いがな。それがイイんだよ、それがな」
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