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『しばらく忙しいから』
短い返事をして、その日は眠った。
次の日の朝、起きるとすぐにメールのランプが点滅しているのに気付いた。
健吾からかと重い気持ちで画面を見れば、相手は美月だった。
『おはよう!
昨日はお疲れさま。彼女さんは大丈夫だった?
また会わせてね!
聞きたかったことが聞けずじまいだったし、仲良くなりたいし。
それで今からが本題なんだけど、来月健吾くん誕生日でしょ?
忙しいってわかってるんだけど、健吾くんのプレゼントを選ぶのに付き合ってくれないかな。
なるべく時間を合わせるから、よろしくお願いします!』
メッセージに目を通した浩二は、知らず知らず苦笑した。
文章が踊っている。
美月がどんな顔でメールを打ったのか、見ていなくても脳裏に浮かんだ。
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