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美月からの連絡は、いつも健吾にまつわることのみだ。
5年ほど前、健吾に内緒で会った時もそうだった。
健吾へのプレゼント選びに付き合い、街を歩き回ってふたりで足を棒にした。
隣に美月がいるという事実にいらぬ期待をして、最終的に打ちのめされる。
その時の痛みが疼いて、浩二は切なくなった。
『おはよう。
わかった、仕事の都合をつけて、また連絡する』
少し考えて美月に返信した。
心中は複雑でも、美月の頼みを断れるわけがなかった。
スマホを片手にベッドを抜け、冷蔵庫のドアをあける。
中を覗いても朝食になりそうなものはなく、駅でなにか買おうと、浩二は支度を済ませて家を出た。
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