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とりあえず安心した浩二は、ひたすらプログラムに向き合った。
寝不足で体はきつかったけど、なんとか遅れを取り戻し、終電前にはオフィスを出た。
深夜の電車は混雑していた。
帰宅する会社員は一様に疲れた顔をしていて、酔った若者がドアの近くではしゃいでいる。
浩二はスマホを取り出し、美月にメールを送った。
『遅くにごめん。美月はいつまで日本にいるの?』
最寄り駅に着くまでに、美月から返事があった。
『お疲れさま!
今週の金曜日に、健吾くんと一緒に帰る予定だったよ。
けど、浩二くんは平日無理だよね。
一日くらいならこっちに残れると思うから、もし浩二くんが大丈夫なら、土曜日付き合ってくれないかな。
無理言ってごめんね、ダメなら諦めるから無理しないでね!』
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