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「えっ、そうなの?」
意外だとばかりに目を丸くする美月に、浩二は小さく頷いた。
「彼女の祖父の法事で、何度も「みっちゃん」に間違えられたんだって。
その時、自分によく似た親戚が「美月」って名前だって知ったらしい」
「えぇー、そっかぁ、なら最初から私を知ってたわけじゃないんだね。
彼女もすごく驚いた顔してたし、そっかー……」
美月は感慨深そうに息をつくと、お茶を一口飲んでから、いたずらっぽい顔を向けた。
「……でもさ、私ですらそっくりだと思うから、きっとほかの人からしたら見分けがつかないだろうね。
浩二くんはどう? やっぱり私と彼女さんは似てる?」
その問いに、浩二は一瞬息ができなくなった。
だけどすぐに「バカ」とため息を吐き出し、目を眇める。
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