第1章

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「やぁ、どうも」 「あっ!先生……、この度はご迷惑をおかけしまして、大変申し訳ありませんでした…」 「なぁに、そう気にしないでくれ」 「先生のお仕事にも多大な影響が出ていると伺っております…」 「そんな事はどうだっていい。まぁ、ゆっくり呑もうじゃないか」 「はい」 「マスター、バーボンロックを2つ頼む」 《かしこまりました》 「先生…、あの…、信じてもらえないと思うのですが…」 「何だね?」 「大変失礼な話なのですが、僕は一度も先生の作品を拝見した事がありません」 「実は、私も今回の件で君の事を知ったんだ。先日、海を舞台にした君の作品を拝見させて頂いたよ。あれは最新作かね?」 「あっ、ありがとうございます!!」 「率直に伺うが、最近楽しく描けないだろう?」 「ええ…、おっしゃる通りです」 「まぁ、そうだろうな」
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