第1章

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「はは、懐かしい原稿だな…『未来への言い訳』……か…」 これは私が描いた初めての作品だ 「まるで、この日のために描いたみたいだな…」 ここ最近はずっとマスコミが張り付いている 『創作か?盗作か?』 『引用なのか?それともコピーなのか?』 見飽きた新聞の見出し… はっきり言っておく 「全てコピーだ」と… 頭の中で描いた世界が本物なんだ それを紙に描き写した時点で コピーとなる 世間はそんなコピーを見比べ、 どちらかが、コピーだと疑いをかける 「そろそろ出よう」 私は表通りへ出るとタクシーを拾った ある作家が待つバーを告げる 何気に持ち出したこの黒ずんだ原稿用紙が 帰りは澱んでいない事を信じて……
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