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「はは、懐かしい原稿だな…『未来への言い訳』……か…」
これは私が描いた初めての作品だ
「まるで、この日のために描いたみたいだな…」
ここ最近はずっとマスコミが張り付いている
『創作か?盗作か?』
『引用なのか?それともコピーなのか?』
見飽きた新聞の見出し…
はっきり言っておく
「全てコピーだ」と…
頭の中で描いた世界が本物なんだ
それを紙に描き写した時点で
コピーとなる
世間はそんなコピーを見比べ、
どちらかが、コピーだと疑いをかける
「そろそろ出よう」
私は表通りへ出るとタクシーを拾った
ある作家が待つバーを告げる
何気に持ち出したこの黒ずんだ原稿用紙が
帰りは澱んでいない事を信じて……
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