戸惑い

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午後からも、何となく仕事に集中出来なかった。 達彦のこともあるし、教育係のこともあるし。 頭がモヤモヤして、何から優先順位を付けて考えればいいのかを考えることも出来なかった。 18時になり、電話の回線がストップした。 ここから先は、夜間の受付業務を委託している会社に電話が転送される仕組みになっていて、このセンターでは電話は鳴らない。 もちろん、現在繋がっている入電があれば、その電話が対応完了次第、終了となる。 だから、コールセンターの最大の魅力は極端な残業がないことだと思う。 終わると早々に、相変わらずスカートをヒラヒラさせた綾奈がやってきた。 「莉子ちゃーん!久志がね、今夜デートしようって言って来たの!」 「良かったじゃん。きっと、久志君は綾奈の事、ちゃんと考えてくれているんだよ。だからきっと大丈夫。何もかも、うまくいくよ。」 「あーんもう!莉子、大好きーーー!!!!!私、莉子が結婚する時は、絶対になんでも相談にのるからね!」 「ありがとう。」 私が結婚する時か…きっと、達彦とはそんな話になることはないだろうな…きっと。 そんな事を思いながら綾奈の背中を見送り、スマホをチェックすると、光一君からラインが来ていた。
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