sideT

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もっと一緒にいたくて、どうしようもなくて。 濡れた髪から滴る雫を見つめる。 点々と滴るそれは、まるで涙みたいに見えた。 「あーもう、警察なんて辞めて陵介のとこの社員になろうかな」 そうすればもっと一緒にいられるのに、なんて。 子ども染みた発想をしてしまうほど、俺は陵介に飢えていた。 それでも、いつまでもこうしているわけにはいかないので洗濯機のスイッチを入れて、洗面所を離れた。 次いでキッチンに向かうと、インスタントのコーヒーを入れる。 朝、というにはもう語弊があるかもしれないが一日の始まりはコーヒーがないと落ち着かない。 「もう10時か…」 どうにもスイッチが入らなくて、感傷的になってしまったせいもあって思ったより時間が過ぎていた。
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