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「え、ちょっと待って?俺すっごい肉食な女の子だなって思って聞いてたんだけどっ。オトコ?」
くん付して呼んだってことはそうなのだろうけど、確かめずにはいられなかった。
「そうなのよ。その時付き合ってた女の子もいたと思うけど…。…そういえばそんなときから同性にモテてたのねぇ、あの子」
さりげなく爆弾を落とすところはさすが双子と言うべきか、沙耶ちゃんはしれっとそう締めくくった。
「そうじゃなくてっ。そのナツメはどうなったの?」
そこが一番気になるところなのだ。
陵介は好きになったら男も女も関係ないと言った。その当時からそういう考えだったのだろうか。
「え~、家に来たときはりょうちゃん居なかったのよね。それからはどうだったのかしら…何もないと思うけど。今日の夜、りょうちゃんに聞いてみて?」
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