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「まだ、いいでしょ?」 掠れた声のままそう言うと、自分のそれで俺の唇を塞ぐように、口づけを落として来る。 何度か触れるだけのキスを繰り返されて、たったそれだけのことなのに、息があがる。 「は、ぁ……」 思わぬ熱が生まれて、相沢のパジャマを腹の辺りでぎゅっと握ると、いっそう深い口づけが俺の口を塞いだ。 寝起きのからだには刺激が強すぎて、舌を浚われて、唇の端から唾液が伝う。 息苦しさと、久々の深いキスに力が抜ける。 「ちょ、相沢っ…」 「昨日寝ちゃったお返し」 赤くなっているだろう顔のまま睨むと、額 にちゅっと音を立てた口づけと一緒にアノ時のトーンに落とされた声が、そんなことを言った。
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