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「そんなことないと思うんだよね。陵介はいつだって可愛いし、格好いいし、エロ…」
「おい、こらっ。何言うつもりだ」
この場に似つかわしくない単語が聞こえて、慌てて声を被せる。
誰も俺たちの会話なんて聞いてはいないだろうが、これ以上赤面させられるのはゴメンだ。
そう思って相沢の口を手で覆ったのだが、一瞬驚いたような顔をした相沢はすぐに悪そうな笑みを浮かべた。
企み顔の相沢に嫌な予感がして、手を引こうとしたが俺が動くより先に手のひらを舐められてしまった。
「うひゃっ…」
思わず変な声が漏れて、俺はますます赤くなるはめになった。
「俺はほんとのことしか言ってないよ」
何を言っても動じない相沢に、これ以上何かを言うのは無駄だとやっと悟って。
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