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「うん、ごめん…。なんかスイッチ入っちゃって」
シャツの裾に忍び込ませた手を引き、密着させた体を少しだけ離す。
「俺にはわかんねぇスイッチだな…」
呆れたように呟く陵介だが、最近髪が伸びたせいか、色っぽさが半端ないように見えるのはきっと俺だけではないはずだ。
そんなこと思う人が増えるのは非常に困るが、隠しきれない色香があるのは事実なのでどうしようもない。
「陵介見てたらムラムラ来ちゃって」
「脳ミソ下半身に支配され過ぎだろ」
率直な気持ちを言葉にしただけなのに、酷い言われようだ。
「だって早く二人になりたいなんて言われたら誘われてると思うでしょ?」
「…そうだとしてもがっつき過ぎだ。したくねぇとは言ってねぇだろ…」
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