736人が本棚に入れています
本棚に追加
目を見開く俺を無視して、陵介の額が肩に落ちる。
着替え…させたらそれだけでは済まなくなってしまう。
陵介は分かっていて敢えて、言っているのだろうか。
同棲を始めて結構経つけれど、未だに陵介の不意打ちについていけない。
「止まらなくなっちゃうよ?」
肩に顔を埋めたままの陵介を半ば押し戻すようにしながら、やんわりと断る。
それでも離れない陵介の、シャツを掴む手に力が籠った。
「…じゃあ先に風呂」
俯く、陵介の表情は見えない。
けれど。
「あ~、もうっ!…さっきまで嫌がってたのに、りょうちゃんホント読めないわ」
「せぇなっ。先に煽ったのは相沢だろーが!」
最初のコメントを投稿しよう!