736人が本棚に入れています
本棚に追加
「いや、沙耶ちゃんがさ…ナツメ君が家まで押し掛けてきたとか、同性にモテてたとか言うから」
困ったように眉を下げると、少しばつが悪そうに相沢は言った。
「あいつ……」
沙耶香のせいか。
「先に言っとくけど!…過去のことだからな?誤解すんじゃねぇぞっ」
俺は若干キレ気味に、声を荒らげた。
「え、てことはやっぱりなんかあったの!?」
「………」
そういう答えが返ってくるのは必然で。
でも言いたくないと言うのが本音で。
「陵介?」
「……あったって言ったらどうするんだ」
俺は重い口を開くと、相沢の反応を待った。
「陵介のことは変わらず愛してるけど、そのナツメに殺意は持つかもね」
「おぉいっ、警察官!」
最初のコメントを投稿しよう!