sideR

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☆☆☆ 俺がどれだけぎこちない態度で接しようとも何気なく避けても、彼女は以前と変わらなかった。 しかも彼女とは同じクラスで、顔を合わせることも多かったから俺は半ば諦めの境地に立たされていた。 一個下の棗にはさすがに会わないだろうとたかを括っていた俺の考えは甘かった。 一日のうちで棗に遭遇しない日はなかった。 「…お前は俺を嗅ぎ付ける特殊能力でも持ってんのか…」 学食の端。 俺は一人になりたくて、なるべく目立たない位置を陣取って昼食を堪能できたのも束の間。 人の気配に顔をあげると、案の定棗が立っていた。 「だってセンパイ目立つから。…すぐ分かりますよ」 刺々しい口調だったのも、最初のあの日だけだった。
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