ひとつ。

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彩菜side ハァ、マジで痛かった。なんか尻尾も耳も生えてるし。服直してくれたのは嬉しいけど。 「・・・これは?」 「・・・彩菜様の力を開放したことで、稲荷神としての姿となったのです。 これで、あちらに行く準備は整いました。」 「え、あー。そうなの?」 「力の使い方については説明書を用意しておきます。向こうについたらまずはそれを見ながら力を慣らしてください。 体の中を暖かいものが流れているのはわかりますか?」 「・・・んー、うん。なんか流れてる。」 「それが魔力と呼ばれるもので、向こうでは生命線のようなものです。使いすぎると死んでしまうこともあるので気をつけてください。 ・・・と言っても、彩菜様の魔力は空気中に漂う魔素を元にしていますので実質無限です。」 「・・・魔素?」 「簡単に言うと空気中に漂う魔力の元です。」 「なるほど。それを直ぐ取り込んで使えるから底はないと?」 「はい。」 「なにそれ強そう。」 「属性や固有能力もございますが、そちらも向こうについてから説明書をご覧下さい。」
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