ふたつ。

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『改めまして、私はリオルさまに遣わされました。そうですね、ちゅーとりあるを説明する最初の女子(おなご)のようなものと考えてくださりまし』 「あ、リオルさん・・・チュートリアルて笑 はい、察しました。」 近くで見ても小さくて可愛いらしい。 白くて綺麗な肌。髪と同じ色の優しげに緩められた瞳。鈴を転がしたように響く声。背中には地球でいう物語に出てくる妖精みたいな羽があった。 『?・・・リオルさまはそれで通じると仰っていましたが・・・違いましたか?』 「クスクス・・・いえ、合っています。ただ、ちょっとおかしくて。本当に異世界にきたんだなって。」 『なるほど。私は、恐縮ではございますが彩菜さまにこの世界についてお手解きをするよう申し付けられております。 先程申し上げましたが、私は世界の意思を伝えるものでございます。本来は姿形はございませんが、現在は彩菜さまがお話しやすいようにこの世界に住まう精霊族の姿を借りております。』 「へぇ、やっぱりあれかな。この世界は地球でいうファンタジーな世界って考えていいのかな?」 『はい。そのような認識で良いとお伺いしております。 まずはこの世界の名前と主要な国。今現在いる場所。ある程度の常識とされることなど、色々と説明させていただきます。少し長くなりますので楽な姿勢をお取りくださいまし。』 「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
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