ふたつ。

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世界アリエスト。地球とは違い、魔法と呼ばれる奇跡の技で発展した世界。文明レベルは少々劣るものの、そう相違はない。 この世界は1つの大陸と小さな島々からなる。6:4くらいの割合で陸地が多め。その内のだいたい7割位をしめるのが唯一の大陸とされる【アノンド大陸】。他の小さな島々には、海を渡る方法なども限られているためか特に固有名などはない。 アノンド大陸には3つの大きな国がある。中でも1番大きな領土を持つのが北側に位置する【メリニク王国】。少し離れて東側にあるのが【リリム神聖国】。メリニク王国に近く、西側にあるのが【ネルグスク共和国】。 それぞれに色々と特徴はあるが、私が今いるのはメリニク王国の端にある【メル樹の森】という場所らしいのでまずはメリニク王国から。 メリニク王国は国民のほとんどが人間で、トップは名前の通りに王様。貴族制度をとっており、上から王、王族、6大貴族、公爵、伯爵、男爵と続き一般市民、奴隷とある。 「あれ、地球でいう5爵とかじゃないんだね・・・てか、奴隷もあるのかー。」 『はい。6大貴族という階位があるためか少々簡略化されているのかも知れません。』 この6大貴族というのが、やはり魔法のある世界ならではなのかな。 まず、魔法には属性というものがあるのだけどこの魔法の元となるのが、魔力と呼ばれる力。この世界に住む生き物にはこの魔力を生成するための器官がある。 植物を除き動物にあるとされるものを【魔臓器】と呼ぶ。心臓がこの魔臓器と似たような働きを持つため、魔力は生き物の生命線とも言われる。 また、魔力には色がある。人それぞれ、命それぞれに色があり、基本として7つ。赤、青、黄、茶、緑、白、黒の7つだ。そしてその色に合わせたような、自然現象を引き起こすことが出来る。
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