ふたつ。

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6大貴族以下は代々続いてるだとかお金を沢山持っているだとか様々な理由により分けられる。商人や鍛冶師などは階級に特には関わることはないが、基本王様に従う形。 『今までの説明の中でお気づきかとはおもいますが、魔力は必ずしも人間だけに宿るものではございません。 この世界に住まう動物も、植物も。 全てが魔力を持っています。その中では、魔力によって進化した種族もおります。それが魔獣、魔人、獣人、精霊や妖精、ドワーフにエルフなどです。大まかに分けるとだいたいこの辺り。 メリニク王国には人間が多く住んでおりますので、他の種族に会うことは少ないかも知れませんね。』 「そっかー。リアルねこみみとか見てみたかったかも笑」 『そうですね・・・リオルさまからは稲荷神の再興をお願いされていると思いますが、それ自体は彩菜さまの思うペースでよろしいかと思います。』 「おろ?そうなの?」 『はい。聞いていらっしゃるかと思いますが、稲荷神に成るためにはまず狐として永く生きることが必要です。 知識を得て、魔力を蓄え、この世界を知ること。そのためにはもちろん永い永い時間がかかります。ですから、急ごうにも急げないというのが現実でございます。』 「んー、そっかぁ。・・・そうだよねぇ。」 『そしてこれは、彩菜さまにも同じでございます。』 「私?」 『はい。稲荷神の魂を解放されたとはいえ、まだまだこの世界のことは分かってはいらっしゃいません。 ただ知っているだけでは、意味がございませんもの。』 そう言って、うふふと上品に笑う世界の意思ちゃん・・・まあ、確かにそうだなぁ。
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