ひとつ。

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ーーーout side 時計の針が、真下を少し通り過ぎた頃のこと。大部分の生徒の首がかくりと落ちている。 ブレザーの学校(詰襟でもありそうだけど)って、首ががくーってなってる時に後ろから見ると首がないってことありません? あ、ない? ・・・はぁーい 閑話休題。 そんなこんなで、皆が校長を見つめ続けることの限界をゆうに超えた時。体育館の中心、ちょうど新2年生が座っていたあたりで異変が起きた。 始業式、体育館。 言うまでもなく壁と天井に覆われ、窓も空いていなかったその場所で。ふいに風がふいた。 風に気づいた人間は、ふと首をかしげた。 (窓は、空いていたんだっけ?) 窓の方を見ようかと、少し前を向いた時。 ひらりひらりと目の前を舞い落ちる純白のソレ。白すぎるほどに白いソレ。 (何故、ここに?) その手のひらで掴もうとした瞬間、その場は光に包まれた。
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