ひとつ。

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浮遊感と、クラスメイトの叫び声。 ほとばしった閃光。 いつの間にか気を失っていた私は、私を呼ぶ声に起こされた。 「ーーーま・・・彩菜様!!」 「ーーーあ・・・え?」 「お目覚めいたしましたか、良かった。」 安堵したように息を漏らす美しい人。 差し出された手につかまって起き上がり、お礼をいう。 意識を失う前に感じたイメージ通りの、綺麗な金髪に同じく金色の目。異様なほどに整いすぎたその顔。 私が起き上がったのを確認すると、片膝をついて心配そうにその美しい瞳を揺らしている。
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