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♦仕事長引いちゃったな。もう夜の7時を回ってる。私は生徒会の仕事を終えて玄関を出た。暗い学校は不気味だ。自然と早歩きになる。
「まちな…!!」
真紀「きゃッッ!!??」
いきなり呼び止められて小さな悲鳴を上げてしまった。
声の主は天宮さんだ。こんな時間にどうし……
パンッッ!!!!!
いきなり殴られ、体育倉庫へ連れ込まれる。
真紀「―…ぇ!?な……」
ガンッッ!!!
話す暇さえ与えられぬまま頭をコンクリートの壁に押しつけられた。
五月「あんたが舞を殺したんでしょ…!?」
眼鏡が外れてものがよく見えないのか…それとも意識が薄れて来たのか…?目の前がぼやけている。
パシンッ!!ドスッッ!!
次から次へと繰り出す私への暴力に理解ができない。
五月「ちょっと。何とかいいなさいよ…!!!」
話したくても頭がボーっとして、何とか口を動かすのが精一杯だ。
五月「何で舞を殺したのよ!?私達の…私達の親友だったのに…!!!」
―…勘違いしてる!?
五月「人殺し!!!」
―…違う……ッッ!!!
私は無意識に天宮さんをめがけて飛び出して行った。
―……私は…!
天宮さんは後ろへ反った。
―…私は……
その反動で天宮さんは私の方へ飛び出して来た。
―…ただ……
私の体が、鋭い刃物をスルリと飲みこむ。
―…タダ……助ケタカッタダケ…………。
―…私が最後に見たものは、天宮さん達の笑い声と…恐怖という名の悪夢だった………。
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