~堕天使~

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―……カッ…コッ…カッ… 早朝の静かな廊下は、わずかな足音でさえ響く。 私は生徒会の仕事でみんなより早く学校に居た。 ♦内気で真面目な性格のせいか、私の友達は数少ない。高校生活もあと半年。また地味な毎日を送っていければそれでいい。私は生徒会室に向かった。 ―…ガチャガチャ…― ?? 屋上の方から音がする。まだ登校時間まで時間がある。私は気になってのぞいてみた。 真紀「神楽さん…??」 きみどり色の長い髪。特徴のある後ろ姿だったからすぐにわかった。神楽さんも私と同じ、生徒会の会計だ。 ―…こんな所で何してるんだろ…?? 真紀「神楽さん!早く生徒会室行かないと遅れちゃうよ?」 神楽さんは一瞬ビクッとして私を睨んだ。 神楽「アンタに言われなくたってわかってるわよ。」 ―…様子が…変…?
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