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神楽さんは鍵を壊して、なんのためらいもなく外に出た。
真紀「神楽さん!!ここは屋上だよ!?神楽さんッッ!!」
しかし聞こえてないのか、そのままフェンスの向こう側にたった。
―…飛び降りようとしてる…!?
私は慌てて止めに入った。腕を掴む。
真紀「危ないよ!?神楽さんッッ!!!」
神楽「はなしてッッ!!!」
真紀「だめッッ!!神楽さんッッ!!!」
ズルッッ
神楽「あッッ!!!」
……背筋が凍った…。
きゃあぁあああぁぁああぁ――――ッッ!!!!!!!
グチャッ……とぃぅ鈍い音が静かに響く。神楽さんは咎落ちした堕天使のように舞い散った。
気がつけばもう登校時間だ。ひとがわらわらと集まる。救急車ゃパトカーのサイレンが頭の奥で痛いほど響く。
―…目の前が真っ白だった…。
真紀「…うぅっ…ぁゎ…。」
全身の震えが止まらない。
♦五月「何の騒ぎ??」
人だかりに気付いた五月は近くに落ちている生徒手帳に気付いた。
―神楽 舞―
五月「―…舞…?」
2人で撮った写真が血にまみれている。
無意識に死体の元へ駆け寄った。
五月「舞ッッ!!舞―ッッ!!!」
警官に押さえられながら叫んだ。決して届かない悲痛な叫びはパトカーゃ救急車のサイレンで消された。![image=38334391.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/38334391.jpg?width=800&format=jpg)
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