秘密の扉が開くとき 第五夜

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「一緒にシャワー浴びませんか?」 この人とセックスしたい。 「ああ、そうだね」 何もかも忘れるほど濃密な…… 成人男子二人では狭いユニットバスで、シャワーを浴び、一つのバスタオルで互いの体を拭き合った。 部屋を出た原因は、ルームメイト同士のトラブルだと話したが、高槻さんは追及しなかった。 早く忘れたい俺の気持ちを汲んでくれたのかもしれない。 一糸纏わぬ姿で、部屋の明かりが消えると、待ちきれずにキスをした。 心は疲弊していたけれど、肉体は高槻さんを求めて興奮状態。 簡易ベッドに横たわり、強く抱き合う。 「バイトは辞めました。俺のこと名前で呼んでくれませんか?俺も呼びたいです」 高槻さんは、自分の名前が女みたいで嫌いだったよな。 許してくれるだろうか…… 「敬吾君なら構わないよ」
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