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「薫、さん」
「君を休ませてあげたいけど、無理そうだ」
見つめ合い、唇を開き激しく舌を絡ませる。
今度こそ交わりたい。
「俺、我慢できません。今すぐ貴方を俺の中に」
薄く街灯が漏れ、視界が利くベッドの上。
高槻さんは、繋がる部分を、丁寧に指で慣らしてくれた。
「ん、ああっ……」
先にイッてしまった俺の体液を使い、多少の痛みはあったが、上手く繋がることができた。
「敬吾君、辛くない?」
「いえ。俺、今凄く嬉しい。薫さんは俺の初恋だったから」
「偶然、いや必然だね。僕も君に恋をしていた。再会した時、僕は更に恋に落ちたよ」
俺も高槻さんも、二度同じ相手を好きになった。
お互い秘密はもうない。
これからは、ありのままの自分で居られる。
「薫さん、あ、もっと貴方を感じたい、もっと。あっ……ああっ」
とうに日付は変わり、更けていく夜と明けゆく時間の狭間に。
俺達は何度もキスをして、体を、気持ちを繋いだ。
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