秘密の扉が開くときー番外編ーpart1☆光の中

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みのりが戻り、3週間が過ぎた。 夏本番を迎えた8月、サラリーマンには真冬同様辛い季節だ。 家族の了承を得て、みのりは正式に大学を退学した。 来年4月にはグラフィック系の専門学校に入学する予定。 一般の願書受付は早い所でも9月から。 それまで特にやることもなく、みのりは部屋でゴロゴロするか、ゲームばかりしていた。 時々まひろくんが遊びに来ると、二人は対戦ゲームに夢中になり、そんな二人の背中は双子みたいだった。 「暇だー、けいご、エッチしよ」 土曜日の昼下がり、ゲームに飽きたのか、コントローラーを放り出して、みのりはベッドに横たわった。 「俺は仕事しているんだぞ。君の欲求に、そうそう付き合えない」 早朝に起き、休日以外は殺人的超満員電車通勤。 さすがに底無しなみのりの性欲を持て余し気味だ。
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