秘密の扉が開くときー番外編ーpart1☆光の中

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高槻さんの電話は、ディナーのお誘いだった。 「みのり、早く支度してくれよ」 場所は、俺がウリセンボーイの『ゆう』だった頃、 『かなた』と偽名を使っていた高槻さんの指名を受け、 お泊まりコースで出張した西新宿のシティホテル。 夜景の綺麗な高層階レストランでの食事会。 勿論、デートではない。 俺が別れを告げた時、いつか友人として会おうと約束した。 高槻さんは、俺への気持ちを整理できたのだと思う。 すでに、夏仕様のスーツに着替えた俺。 みのりはまだ、ベッドの上でぐずっていた。 「けいごの元カレなんかに会いたくない」 「俺は、結局高槻さんを選べなかった。君を忘れられなくて……。それに俺達あの人にはお世話になったじゃないか。 まひろくんに出逢えたのも、高槻さんのおかげだろ」 説得するも、みのりは拗ねている。 「行きたくない」
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