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「えっと……
あなたは、管理栄養士の……」
「はい、しゆと申します。
お久しぶりですね。
健康でしたか?」
「いえ、健康じゃないからここにいるんだと思いますけれど」
キラリと爽やかな笑顔を見せる細マッチョに、私はいつも通りの無表情のままツッコミを入れた。
彼はこの病院の管理栄養士さんで、しゆ先生という。
御師様が高血糖やら高すぎるγ-GTP値やらその他もろもろの事情で入院した時に、大変お世話になった御仁だ。
それ以降も御師様は何かとお世話になっているらしい。
パリッと糊の効いた白衣を着込み、キラッと爽やかな笑みを浮かべる細マッチョな青年は、中々にイケメンだ。
これでイクメンで愛妻家だというのだから、女性患者からの人気はさぞや高いことだろう。
「おや、体調を崩されたとは。
遊仙さん、ちゃんと節制してます?
節酒、節甘、してますか?」
「ギックン」
「いえ、全然」
私の冷淡な言葉に、熱で上気していた御師様の顔色がサァッと青くなったような気がした。
そんな御師様を見据えたしゆ先生の目がキラーンッと光る。
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