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今ならまだ間に合う。
「打ち間違えた」って。
「亜由未とふざけて会話してた」って。
…手放したくない。
…和磨と一緒にいたい。
頭の中はそれで一杯だった。
電源を切ったままの携帯。
ごみ箱に捨てたプレゼント。
泣き腫らした目で見渡す和磨との思い出。
それでもグッと堪えた。
手にしていた携帯をベッドの上に放り投げる。
さよならするんだ。
私は自分に言い聞かせた。
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