最後の言葉

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「別れたいってこと?」 和磨の言葉に心臓が跳ね上がる。 「今日、何してた?」 何かを察したのか、和磨は何も言わなくなった。 「…今日駅前で……和磨を見た。」 消えそうな声でそう呟く。 …何か言って。 【あれは違うんだよ。】 【何心配してんだよ。】 なんでも信じるから…。 受け入れるから。 「…ごめん。」 しばらくの沈黙の後、和磨が口を開いた。 そのたった一言の中に、私達のすべてが詰まっていた。 ああ…… この人と一緒に街を歩く事も、 毎日の電話も、 楽しみにしていたクリスマスも、 もう、 傍にいる事さえ出来ないのだ。
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