4人が本棚に入れています
本棚に追加
「別れたいってこと?」
和磨の言葉に心臓が跳ね上がる。
「今日、何してた?」
何かを察したのか、和磨は何も言わなくなった。
「…今日駅前で……和磨を見た。」
消えそうな声でそう呟く。
…何か言って。
【あれは違うんだよ。】
【何心配してんだよ。】
なんでも信じるから…。
受け入れるから。
「…ごめん。」
しばらくの沈黙の後、和磨が口を開いた。
そのたった一言の中に、私達のすべてが詰まっていた。
ああ……
この人と一緒に街を歩く事も、
毎日の電話も、
楽しみにしていたクリスマスも、
もう、
傍にいる事さえ出来ないのだ。
最初のコメントを投稿しよう!