悲しみの止め方

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…目が覚めた。 いつの間にか窓の外は明るい。 「…夢?」 私は跳び起きた。 ごみ箱にある包み紙と、伏せた写真立てが私を現実へ引き戻す。 夢だったらどんなにいいか。 ため息を付き台所へと向かった。 今日はクリスマスイヴ。 少し遠出して和磨とデートする予定だった。 水を口に含みながら携帯を開く。 ――――― 着信1件 ――――― 心臓が鼓動を早めた。
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