穏やかな雨

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「散々悩んでネックレスとかありきたりじゃん」 ショートケーキを頬張りながら亜由未が言った。 「やっぱそーかな。あとでまた…」 「っいや!!ネックレス最高!!」 亜由未が慌てて立ち上がる。 私と亜由未は高校からの友達で、もうすぐ4年の付き合いになる。 お互い言いたい事は言い合って来たし、隠し事はしない。 例え自分がどんなに苦しい立場にいても、亜由未に何かあれば自分なんてどうでもよかった。 私にとっての亜由未はそういう存在で、亜由未にとっての私もそういうもんだと思ってる。
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