普通ってなんだよ?

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. 「俺はお前と居たい、お前も俺と居たい。今までもこれからも。だから一緒に居る。…それが普通じゃねぇの?」 「……まぁ」 「俺何か変なこと言ってる?」 「…いや…言って、ねぇ…」 「だろ?」 「いや、言ってないけどさ…」 そうじゃねーんだよ… ちょっとズレてんだよな… 「つーかこっちにも、都合ってもんが…」 「都合?つけろよ、待ってるから」 「はぁ…?なんだよそれ…」 おいヒロト… お前は本当に勝手な野郎だな? いきなりロンドンって言われても、パスポートどこやったっけ?とか 仕事はどうすんの?とか…俺だって色々あるだろうよ? 「…つーか何で俺?」 「は?」 「そもそも何で俺なんだよ?」 「何でって…」 何で俺と…こんな何の取り柄もないような普通の男と一緒に居たいんだよ? そもそもお前の好きってどういう意味なんだよ? 「何でって…お前普通じゃないからさ…」 「…え?俺が?」 「そうだよ、お前は自分が普通だと思ってるみたいだけど、全然普通じゃない。 ネクタイとか平気で絞めてるし、満員電車も涼しい顔して乗ってるし、嫌な事あっても絶対グチんねぇし… それよりすげぇのはこの俺に着いて来られる、って所だよな?まぁ、俺に言わせりゃ超人だな。尊敬に値するよ」 「…え?…超人…」 「だから俺はお前が好きなんだよ。俺に欠けてるモノは全部お前が持ってる…」 「…ヒロ…ト」 「俺はお前が居なきゃダメだ…真っ直ぐ歩けない。 要するにニコイチってやつ?」 信じらんねぇ… 俺が超人だったら、一体お前は何なんだよ? 俺がいつお前に着いて行くっつったよ?何でそんなに自信満々なんだよ? でも…まぁ… 真っ直ぐ歩けないのは、俺も一緒だ… .
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