第1章

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「姫様、本当に良いのですか?」 「あぁ。これが一番の策だろう。」 「では、近くの会津藩で…。」 「容保のところか。わかった。」 …お別れか。 いや、いつかまた会える。 「姫様もお逃げください!」 私が逃げる? 「私は残ろうと思う。今回の出来事はわたしが原因の一つだろう?」 「何バカなこと言ってんだ!!お前、狙われてるんだぞ!?お前が死んだら徳川家どうなるんだよ!」 瑠衣が怒鳴った。 「瑠衣…。」 「俺は、おまえについていってやりたい。でも、俺はここを離れるわけにはいかない。だから、必ず迎えに行くから。逃げろ!」
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