第1章

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私は、兄上様の治療を始めた。 「兄上様っ…」 「泣くな、覇玖笑ってくれよ。」 …笑えるわけがない。 懸命に作り笑顔を作る。 「そうだ。それが一番いい。なぁ、覇玖、これからの徳川家、お前に託す。」 「なに言ってるのですか?兄上様!兄上様が…徳川家を…。」 「私はもう無理だ。覇玖、愛しているぞ。」 兄上様は目を閉じた。 「兄上様!!」 涙が止まらないよ。
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