1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
私は彼の趣味をまだ知らない。
私は小学6年生の普通の少女です。
最近、気になる事が一つだけある。
それは隣の席の男の子のこと・・・
別に彼の事が好きだとかじゃなくて、
別の事で気になっている。
彼はこのクラスで一番明るい子で、友達も多い。
でも、彼の趣味を知っている人は
クラス全員なのだ。
ただ、クラスの１人１人が違う事を言うのだ。
私も前に彼の趣味を質問したら、
このように返ってきたのだ。
「ねぇ、あなたの趣味はサッカーをする事？」
「うん。それも僕の趣味だよ」
彼は笑顔で答えてくれた。
この笑顔を見ると続けて質問出来なくなる。
でも、このまま引き下がる訳にもいかない。
「なら、あなたの趣味は何？」
彼は少し困った顔になる。
「それは、僕の口からは言えないよ・・・」
彼は小さな声で答えてくれた。
いつもの彼とは明らかに違っていた。
最初のコメントを投稿しよう！