第6章

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真也がいなくなった後、結婚、赤ん坊 なんて俺の柄じゃないと思いながら 頭では、香鈴の顔が浮かんだ 「東郷さん、お待たせしました!」 息を切らし俺の前に立つ香鈴は タバコをどや顔で差し出した 「11分。1分オーバー」 香鈴は、ガックリと肩を落とす 「こんな、ルールおかしいです。 10分で戻れなんて。誰が決めたん ですか?」 「修行の身だろ。ほら、お約束の 肩揉みだ。」 俺は、自分の肩をトントンとした 「あり得ない」 小さな声でボソボソ言いながらも 俺の後ろに立つ香鈴。
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