第1章

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コホッ コホッ.. 時々出るなぁ咳 季節の変わり目だから、気を つけないと ん.. なに? 東郷さんが一瞬、私を見た気がする 何かやり残してたっけ!? いやいや、コーヒー淹れたし.. 「あぁッ!!」 「うるせえな」 後ろで聞こえる東郷さんの声 私は、あわててコピー機へ走りました 「お待たせしました。コピー20部です」 「香鈴、随分と時間がかかるもんだな」 「へっ!?そうでしょうか?」 「おまえなぁ、言われたことはすぐやれ」 「ハイ... 」 こんなに間近で叱られれば 鼓膜が切れそう 耳が痛い 私だって、さすがに凹むよ 「渉、香鈴ちゃんだって頑張ってんだろう」 そうだ、そうだ 真也さんもっと言っちゃって と、内心でエール 「香鈴ちゃん、もういいよ。席に戻りな」 真也さんは、私を見てウインクしました
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