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dirty
何だ?あの男、昼間からコンビニでネトゲか?仲良くなれるかも知れないな。
俺は中出ってんだ。親父は文部科学省の役人、まぁ金もあるから、ブラブラしてても問題なし。
20年前に横浜に住んでいたが、訳あってあちこち旅をしていた。
よっしゃ、報われない学生君のために塾でも開こう。
それには開拓が必要だ。俺は、夕凪シティの廃屋をreformした。親父は顔が広いから2日ぐらいで完成した。近未来的な建物に生まれ変わった。
さらに、ハローワークで呼び込みをかけセールスマンを3人雇った。
安井は20後半のハゲ頭、狩野は30前半のマッチョ、山内は60代の茶髪デブだ。
「さ~て、塾の名前は何にします?」と、山内。
「桃色学園なんてどうです?」
狩野がニタニタしている。
「この雁首野郎」と、中出が苦笑いする。
パソコンがフリーズした。俺は、美穂の乳首にむしゃぶりついた。汗の味がした。
「カイ…アフン」
美穂が優しくキノコを撫でてくる。人差し指で先端をいじる。
「生徒たちが来ちゃうよ」
「あいつらムカつくから皆殺しにしちゃおうか
?」
俺は中出塾に報復するために講師になった。いつ殺るか?今でしょう!
俺は汚れている。世の中の全てを汚したい。
階段教室で交わっている妄想をしていると、東大志望の西澤が現れた。
彼は挨拶をしない。自分が一番だと思い込んでいるんだ。
助手の美穂が投げナイフを出し、西澤へと投げた。喉笛に深々と突き刺さる。
『殺害の動機は挨拶をしなかったから、ですか?』
西陽が差し込む取調室でイカツイ刑事が机を叩く。そんなイメージをしていたら怖くなった。
壁に貼られた小林多喜二がこっちを見ている。
「おらさ地獄を見てきた」そんなフレーズだったよな?『蟹工船』
そそくさと着替えてミニクーパーに乗り込んだ。
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