エピローグ

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喫茶店を訪れた翌日、 私はあの子と話した。 折角アドバイスをくれようとしたのにひどいことを言ったことを謝りたい、あの絵にも下手な私なりの考えがあったことを伝えたい。 話したいことはたくさんあった。 話すまで不安だったけど、あの子は笑ってこう言ったの。 「また一緒に描きましょう」って。 それから数年、あの子は今でも一緒に絵を描く仲になっている 勇気をくれた、不思議な喫茶店と不思議なおじいさん。 お礼を言いたいけれど、あれ以来あの喫茶店には行けなかった 今では夢だったんじゃないかと思うときもあるけれど 大切に持っている、あの日もらった優しい光のランタンが やっぱり、夢じゃないことを伝えてくれている
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