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雪の降り続く世界。
すでに「終わった」世界。
その世界に取り残された少女。
しかし、それすら覚えていない。
少し、ほんの少し前の話。
人類は自らを驕り、高め、至上の存在だと勘違いした。
そうして、その驕りは膨らみあがり、我こそが至上だと主張し、ついには全世界を巻き込む戦争へと発展した。
何万年とかけて培ってきた文明の利器を最大限に武器へと集約させ、長い間戦い続けた。
一つの国を滅ぼそうとする。その国は最終的に自爆し、他の国の人間を巻き込み滅ぶ。
そんなことが何度も何度も行われた。
勝者などいない。いや、敢えていうなら唯一の生き残りである少女が勝者であろう。
たくさんの血が流れた。
その血は、大地を赤く染め上げた。
植物が育たなくなってしまうほどに。
だからここは、終わった世界。
二度と元には戻らない世界。
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